安藤勝美 「一寸いい話 41・42」

 

 

 

  

            一寸いい話 41

          (2015・6・12~8・27)

 

 

 

 

1     古本の本郷若葉しんしんと         青邨

        プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ     波郷

      窓の犬出水の街に吠えており          点翠 

           

               青嵐鷺吹き落とす水田かな           龍之介 

       畦の草掬えば入る濁り鮒            青邨

                   (子供の頃の雑魚取りを思い出す)

 

 

1         「ヴュジャデ」

  

   「人類学者は『ヴュジャデ』を通じてひらめきを求める」

    これに対して、 このdeja view(デジャ ヴユ)(既視感)

            の逆で、「見なれたものをまるではじめて見るかのように

            見ること」すなわち「未視感」というのがある。

    しかし、これは駄洒落とのことだが、ありふれたものを新

            しい目で見るところから生まれる視角である。

        米国の経営学者による「イノベーションの達人」

        (朝日「折々のことば」15・6・12)

            ・・・それによってまた新たな視角を得ることができる。 

             

 

 

1                   未確認飛行物体 

           入沢康夫

 

      薬罐だって

      空を飛ばないとは限らない。

 

      水のいっぱい入った薬罐が

      夜ごと、こっそり台所をぬけ出し、

      町の上を、

      心もち身をかしげて、一生けんめいに飛んで行く。

 

     天の河の下、渡り雁の列の下、

     人工衛星の弧の下を、

       息せき切って、飛んで、飛んで、

     (でももちろん、そんなに早かないんだ) 

       そのあげく、

     砂漠のまん中に一輪咲いた淋しい花、

     大好きなその白い花に、

     水をみんなやって戻って来る

                       ・・・・・・・・

     なんともいい詩だな。心が暖かくなる。

     そういえば夜空を飛んでる奇妙な物体を確かに見

     たことがある。

     あれは薬罐だったんだ、やっとわかった。

 

 

1        後藤田正晴

       自民党の憲法改正派に対して。

 

    「文案をつくるとき、僕はみんなが絶対反対しそうな字句を

     潜り込ませたんだ。そしたら、みんなの関心がそこに集中

     して、他の部分には行なかった」

         (朝日 15・6・24)

        ・・・・・・・・

      今の一部の議員達とは、知性も智謀策も一枚上手。こんな議員

      はもういなくなった。 

 

 1       恩讐をこえて  

 

      第二次大戦に従軍したイギリスの96才の老兵が、日本の

     やはり96才の老兵、木下さんをイギリスに招待した。

     そこにはイギリスの退役軍人とその家族さらに友人ら数十

     人が集まった。そのイギリス老兵の言葉。

       「憎しみからは何も生まれない」 

          (朝日 15・6・24)

           ・・・・・・・・・

       遠くから友好の声、近くから憎しみの声。

 

 

1      俳句 「上から見下ろさずに全体を見る」

             大峯あきら

         

    「これが俳句の理想だと、元哲学教授・僧侶の大峯は言う。

     自分を外して世界を上空から俯瞰できるような場所はない。

     しかし、世界を自分の場所からしか見ないのもだめ。

     ゆがみがでる。とすれば、世界が自分の内部を吹き抜ける

     ところを見る? あるいは、世界の地響きに耳を澄ます。

     これは人生の難問である」

       鷲田清一(「折々の言葉」15・6・24)

 

1    「酒は心の栄養である」

     そう思って心して毎晩飲んでいる。

 

1                  表土

 

    1cmの表土ができるのに約100年かかると言われる。

    岩石が風化して崩れ、植物が生え、微生物が働いてだんだん

    と土になる。 

     たった1cmに100年の歴史。

 

1         ホームレス  

 

    「ホームレスとは家(ハウス)がない状態でなく、安心して

    生きる場(ホーム)がない状態だ」

        精神科医 森川すいめい

        (週朝 15・7・3)

 

1          ウオンバット

  

    オーストラリアの有袋動物ウオンバットは、カンガルーと

    違って袋が後ろ向きについている。それは、ウオンバット

    は穴を掘って住むため、前足で堀りだすときに土が袋の中

    に入らないため。

    ウオンバットは四足動物なので子供は母親のお腹の袋の中

    で、親と反対の方向を見ている。

         ・・・・・・・  

      母親の胸に抱かれた人の赤ん坊はなにも見ていない。

      昔は背におんぶされて母親と同じ方向を見ていた。

 

 

1             タンポポ 

 

      タンポポは春先にいち早く花を咲かせる。そのタンポポには

    蜜がないのにアブなどの昆虫が集まってくる。まだ寒い季節

    なのに、タンポポが陽をあびて10度ぐらいの温かさになって

    いる。それで昆虫たちはその温みを求めて集まってくるのだ。

    春先のタンポポは昆虫たちの、日向ぼっこの場所となってる。         

                                                            (15 ・7・2)

  

1                  幸せとは

             

    「幸せとは欲しい物を手に入れることではなく、持っている

     物で満足すること」

        ジェニファー・L・スコット

       『フランス人は10着しか服をもたない』

 

1       美味しいお茶  

    

     お茶を氷水で5分冷やして飲むとすこぶる美味くなる。

     苦いカテキンが出ず、かわりに旨味成分が1.5倍とな

     りまた健康によいエピガロカテキンがでるうえ、免疫

             効果を高め、体の掃除屋となったりまた熱中症に良い。 

        (15・7・1「ためしてがってん」)

 

 1                      「正常性バイアス」 

 

     目の前で異常事態が起こっても、「大丈夫だろう」「自分は

     助かる」などと、心の平常を保とうとする働き。

     これが災害の時逃げ遅れたりする結果を招く。噴火や洪水な

     どにあっても事態を過小評価する状態。

 

1                    嫉妬

  

     嫉妬を生むのは、自他のあいだの大きな不均衡ではなく、

     むしろ近似である。

                 (朝日・折々の言葉 15・6・27)

 

1                      就寝時の電球の明るさ 

   

            人は電球の明るさでも太る。満腹ホルモンが働かないため。

 

1       孤独

 

    孤独は喫煙より体に悪い。お見舞いに来てくれる人の数で

    寿命はかわる。人のつながりが寿命に寄与する。

       椎名林檎 (朝日・15・7・1)      

 

 1      イノヴェション

 

   「イノベーションを起こす源となる画期的なアイデアをひねり

    だせるのは、思いこみやこだわりが強い『クセのある人』が

    多かったですね」

         経営コンサルタント 前田悟

          (朝日・15・7・1)

 

1       「落ちるまでは涙じゃない」 

 

     あるテレビ番組で大勢のコメデアンが揃っていた。誰かが

     苦労話をすると、西川きよしさんが目頭を押さえた。する

     と、隣のタレントが「ああ、泣いてる」とちょっと冷やか

     す。すると西川さんすかさず「泣いてない、落ちるまでは

     涙じゃない」。

      (15・7・2 ch5「秘密の県民ショウ」)

                  ・・・・・

      「なみだは、にんげんがつくることのできる

       いちばん小さな海です」 

          (寺山修司 「いちばん短い叙情詩」)

 

              

1      「生活が苦しい」     

     2014年厚労省公表「国民生活基礎調査」約4万7千世帯調査。

 

     生活状態を調べてみると、

      大変苦しい     29.7%   

        やや苦しい     32.7%

                                      ________

              計   62.4% 

             

        生活が普通     34.0%

                  ゆとりがある       3.6%

                                       _______________

                                              37.6%

 

              ゆとりのない世代のうち,

      子供のいる世帯   67.4% 

      高齢者世帯      58.8% 

  

     2013年の世帯の平均所得(税、社会保険料差し引き前)

                  528万9000円

      この世帯所得がもっとも高かったのは、

         1994年・・664万2000円     

       

            子供のいる世帯で生活が「苦しい」と答えたのは67.4%で過去

    二番目に高く、高齢者世帯は58.8%と過去最高だった。

      理由は質問してないが、厚労省の担当者は「昨年4月の消費税の

      上昇も一つの要因と考えられる」とする。 

           ・・・・・

       現在、世帯の収入は、94年の8割となっており生活の困窮化

     が目立つ。  

 

1        世界に誇る日本人の発明

    

        ある会社の500名に対する

         アンケート(15・6・1~3) 

 

     かってあるアメリカ人が日本人の三大発明として、

     カラオケ、ゴキブリホイホイ、インスタントラーメンを

     あげたが(一寸いい話・1)、最近ある日本の会社の調

     査では十大発明として以下をあげていた。

 

        ①インスタントラーメン

        ②青色LED(発光ダイオード)

        ③温水洗浄便座

        ④自動改札機

        ⑤カラオケ

        ⑥レトルトカレー

        ⑦乾電池

        ⑧電気炊飯器

        ⑨胃カメラ

        ⑩シャープペンシル 

        ・・・・・・・

        いずれも生活に密着したいい発明だ。

 

 1                旨い料理

                            

           「旨い料理は傾向として味が薄いと感じる。これはまさに

      味が舌に近寄るのでなく、舌が味に寄っていこうとする

                のである」    深沢直人 デザイナー

         (朝日「折々の言葉」15・7・6)

                                        (15・7・9)

 

1        今日は暑い     

     

     夕方、外の寒暖計は27度。日中は30度はいったろう。

     ここ野川公園近くは都心より4~5度は低いのだが、今夜は

     さぞ寝苦しいだろう。

        

         幽霊も汗を拭き拭きでる暑さ

            (15・7・12)

 

1                                    気象庁

 

    むかし、食あたりの予防に「気象庁」と三回唱えるまじない

    があったそうだ。最近は結構あたるのでなんというのだろう。

    経済予測はまあ当たるようだが、政界は不透明で雲行きが怪

    しいのでアメダスの代わりに「アベダ、アベダ」などいいか? 

 

1                 老後の人生  

  

     人生に余生などない。人生は一本道のように続く。

    

     老いては自分に従え、そして若い友を持て。

        ・・・・

     今や老後危機。老後の消費支出は月24万円(高齢夫婦世帯)。

     年金だけでは月6万円不足、それを補うには退職時に3000万

     円が必要。しかし今50代で3割の世帯が貯蓄がゼロだと。

              (新聞?)

                         ・・・・・・

      テレビで「認知症予防にはオリーブオイル」

     

1                     チャップリンとヒットラー 

 

        20世紀の二人の男。

     チャップリンは1889年4月16日生まれ、

     ヒットラーは・1889年4月20日生まれ。

     二人は4日違いの同年代、複雑な20世紀。

         ・・・・・・・

                         ヒットラーの後にチャップリンが生まれたら

                         天の配慮と言えるのだが。

                                       (15・7・15)

 

1                     欧州統合の父 ジャン・モネ 

 

     EUはいまギリシャ問題で揺れている。統合をすすめた

     ジャン・モネの言葉。 

    「困難と失敗を混同してはいけません。次々と障碍が現れ、

     解決を次代に託すのが欧州統合です」

 

1                 戦時中、ヴァイオリンは敵国名!

     

     特高(特別高等警察・戦時中における政治警察。思想弾圧)

     は、敵性語を排除するためにヴァイオリンの名前を次のよう

     に改めさせた。

        「ひょうたん型糸こすり器」 

        (美輪明宏 週刊朝日 15・7・24)

 

1                 紅花・末摘花

 

    夏に咲く紅黄色のアザミに似た花。枝の先端から咲きだすと

          いう性質で、花を摘むときはその先端(末)を摘むので、別

          名、「末摘花」ともいう。

    芭蕉が山形の尾花沢で旧知の紅花商人鈴木清風と会い、清風

    の親切なもてなしを受けた。そこは涼風のかよう清涼なとこ

    ろだった。その謝意の句。

      「涼しさを我が宿にしてねまるなり」

      「まゆはきを俤にして紅粉の花」

                  ・・・・・・

          子供の頃山形市に住んでいたが、正月10日に近くの通りに

    「初市」が開かれ、沢山の店が並んでいた。

    私の欲しいのは、わら半紙に小さな丸い黄色い飴をいくつか

    盛りつけた「盛り飴」であった。これは山形の名産「紅花」

    の豊作を祝ったもので、紅花を丸めて天日に干す姿を表して

    いた。子供にはこの甘い飴は正月の楽しみであった。

    子供の時以来この初市に行くこともなく70年も経ってしまっ

    たが、この市はいまでもあるのだろうか、あの飴も。

 

1                熱中症予防・これから夏・体に注意

        環境省熱中予防情報サイト

 

   ①こまめに水分を補給する。 

    特にアルコールは体の水分を排泄するので、

           水を沢山飲むこと。

     ②我慢せずに冷房を入れる。

    28度を超えないよう適切な温度で。 

     ③急に暑くなる日は特に注意すること。

    気温に体を慣らせることを心がける。

     ④速乾性素材の衣服を活用する。

    襟元などをゆるめて風通しを良くする。

    ⑤天気予報を参考にして、外出を考える。

          

1        安保法案

 

    世論の大きな反対にも拘わらず16日午後2時、

    衆院通過。されどその後のTVはもっぱら大型台

    風の情報だけ。すさまじい安保台風すぎて空も

    荒れる。

 

    「多数者の少数者に対する絶対的支配などは

     存在しない」 ハンス・ケルゼン

                 (15・7・16)

 

1              集団的自衛権

  

    安倍首相は集団的自衛権を行使できる場合を説明するに

    火事の例を持ち出し、消火活動に協力することを集団的

    自衛権に例えて、共産党の小池晃副委員長に批判される。 

    NHKの討論番組で。

    「火事は消せばすむが、武力行使(相手への)は反撃さ

     れる。消火活動は人の命を助けるが、戦闘行動は殺し

     殺される。まったく違う」(たしか新聞より)

          (15・7・28 記)

 

    「集団的自衛権というものは、国連憲章で初めて生まれた

     新しい概念で、わかりにくく、実際には、旧ソ連やアメ

     リカの軍事介入の口実に使われていて、問題が多い」

     (高橋源一郎「憲法と民主主義・独学で見えてきた

            こと」(朝日 15・6・25)

 

 

  1                     蜚蠊(ゴキブリ)

 

     例の嫌な虫ゴキブリがこんな立派な漢字を持っている

     とは。

     しかし、まず虫に非ず、廉い(安い)虫、となんとも

     さんざんな漢字だ。大嫌いな虫だが、ちょっと同情。

     

             でもラテン音楽ではLa Cucarachaとしてだれでも知

             ってるメロデーで、ある児童合唱団が「車にゆられて」

             という題で楽しく歌ってる。

     

       もとの歌詞は以下のよう。

 

      ゴキブリ ゴキブリ

      もう歩けない

      だって前足が足りないから

      だって前足がないから

 

      ゴキブリは喜んでる

      止まる気にはならない 

        たとえ足が一本たりなくとも

        おどることは決して止めない 

       (この歌詞はネットより拝借)

    

            なんともおおらかなゴキブリの歌だ。

      そういえば、中南米を旅してるとき聞いたことがある。

      障害者も健常者もみんな楽しくからかい合っていると。

      そのおおらかさが、ゴキブリにも偏見をなくしてるのかな?

      ゴキブリが嫌いで殺虫剤で処刑していたが、これからは頬

      ずりいや一献差し上げるか? しかしね、南米のゴキブリ

              は本当にでかくて、うん、むしろ愛嬌があったか??  

                                                 (15・7・17)

 

1       心臓マッサージに合うリズム

 

    心臓マッサージは押す時のリズムが大事と。

    そのリズムは「モソモシカメヨ カメサンヨ」   

     が良いと。 TVにて

 

1                               「説明が不十分」    

 

    安保法案の審議で議会や新聞がよく「説明が不十分」と言って

    るが、法案自体の内容も不明確である。そうすれば、説明以前

          の問題だが?

   

1                       後方支援

   

    後方支援は軍事行動ではないというが、次のような新聞の投稿

   があった。

 

   ”「後方支援」は、軍事用語で言えば兵站です。武器、弾薬、

    兵員の補給、輸送から撤退まですべての作戦をさします。”

         (朝日 「声」78才の男性)

      ・・・・・・・

    昔から戦では「糧道を断つ」ということが最も重要な作戦で

    あった。それは現在でも変わらないだろう。

          

1                   最近の朝日歌壇より

 

    自転車でバランスを取り退職の

             日の花束を夫は持ち帰る    

                                   (尼崎市)ひじり純子 

      

   「氷糖」と茂吉の詠みしみちのくの

            鳥海光る青田の彼方 

                                 (仙台市)沼沢修

                                    (朝日 15・7・12)

   

       茂吉の「氷糖」の短歌

   「ここに来て天(あめ)の遠くにふりさける

             鳥海山は氷糖(ひょうとう)のごとし」

             (15・7・20)

 

1                     鶴見俊輔さん亡くなる

         2015年7月20日

 

   「いい人ほど友達として頼りにならない。いい人は世の中と

    一緒にぐるぐらと動いていく。でも悪党は頼りになる、敵

    としても味方としても」

          (15・7・24 朝日新聞・同新聞に11年に寄稿

          「日本人は何を捨ててきたのか」)

        ・・・・・・・・

     鶴見先生には一度お会いしたことがある。もう随分と前だ

    が、明治学院での会議の帰り白金の中華料理屋に都留重人先

            生と昼ご飯を食べようと席に着いたとき、離れた席に数人の

            女子学生と食事されていた鶴見先生が都留先生に挨拶に来ら

            れた。その時挨拶を交わしたことがあった。その若い日々の

            経歴と違って大変温厚な人柄に見えた。懐かしい想い出であ

            る。

          (15・7・26)

 

         赤坂麻里さんの話

              「いびつな日米関係 よじれと鬱屈秘め

      迫れぬ戦争の核心」 (朝日 15・7・23)

   

    「鶴見俊輔さんの本に大好な逸話があります。ハーバード

     の学生だった鶴見さんは、真珠湾攻撃後、敵国民の無政

     府主義者として逮捕された。でも問題なく大学を卒業で

     きたのは、ハーバード大学がアメリカの歴史より古いか

     らだ、と」  

      ・・・・・・・・  

     ハーバード大学は1636年設立、アメリカ最古の大学。

     ノーベル賞受賞者150人以上(卒業生約70名)。

     アメリカの独立は1776年。

 

 

1        戦死公報

 

    戦時中、戦死者の遺族に軍隊から戦死を知らせる報告。

  

      「貫通銃創」「戦死」「此段通告候」 

                                 事もなげな戦死公報

             (福津市)下村靖彦

             (朝日歌壇・15・7・12)    

 

1      経済学の使命

   

    経済学の使命は「温かい心と冷静な頭脳」をもった人間を世                      に送りだすことだ。

       経済学の泰斗 アルフレッド・マーシャル

          (15・7・28 記)    

      ・・・・・・・

     そういえば議員の履歴を見ると、経済学部出身というのは

     少ない気がするが?

 

 

1        人類の壮大な歴史

 

    5万年前にアフリカを出たホモ・サピエンス(現世人類)が、

    現在のインドネシアから豪州へと渡ったのは4万7千年前。

    しかし「渡った」ことしか分からず、「行き来した」ことで

    はない。

    そのホモサピエンスが日本列島に到着したのが約3万8千年

    前、その集団は九州の対馬方面から日本に入った可能性が高

    い。

    3万8千年前、ヨーロッパではネアンデルタール人とホモ・

    サピエンスが共存していたかもしれない。         

            (朝日 15・7・25)

       ・・・・・・・・・

    なんとも壮大な歴ではある。われらが先祖はどんな顔をして

   どんな生活をしていたのだろう。 (15・8・1)  

     

 

1      高齢者と風呂

 

   入浴中の死亡者が多く、日本では年間1万4千件余。外国に

   比して非常に多い。

      75才以上(10万人中)男      女

       日本        32      23.2

       アメリカ          2.7                0.8

      

             注意点

        毎日風呂に入る

        熱い湯に入らない

          高温・・最悪の場合、失神、溺死

        肩まで深くつからない

        長湯はしない(7分以内)

          お湯の温度は38~41度C 

          冬は入浴前に浴室を暖める

          水分・塩分の補給

            高齢者に時々家族が声をかける

                                   (8月4日のTVより。       

             TV会社名失念)

                         

1          現実の自分と理想の自分

 

    「俺は自分に合ってない」と、人は時に思うことがある。

    それは思い描く自分と現実の自分との差のためで理想の

    自分を描いて今の自分が歯がゆいためだろう。

 

    「自分自身に適せず、踏み迷って、休むことを知らない

     存在、それが人間である」 ジンメル

                 

1        8月15日はなんの日?

 

     街頭インタビューでこの日を「終戦の日」と答えられた

     のは?。10代後半から30代の200人にたずねたところ、

     わずか54%のみが終戦の日と答えた。

       (池上 「教科書で学べない戦争」

        日テレ 15・8・3)

 

1      雄鶏は強い順に鬨を作る

 

     雄鶏は強い順に鳴く。鶏の群れの一位の鶏を他のケージに

   移すと、二位から順に鳴き出す。このように鬨をつくるの

   は「俺はここにいるぞ」という他の雄への縄張り宣言であ

   る。雄は厳密な社会的法則に従って鳴いている。

         (名古屋大学の研究)

              (15・8・6)

 

 1           犬と猫の違い

 

           A dog has an owner、

                 A cat has an staff。

 

      犬は、飼い主を、主人と思い、

      猫は召使いと思ってる。

 

1                      酷暑続く 

 

     8月1日より8月7日まで連日35度を超す暑さ。

    8月8日、ようやく暑さおさまる。とはいえ夏の

    さかり、暑い。この一週間の暑さは生まれてはじ

            めてのまさに83才で出合った暑さだ。秋風が待

            たれる。

   

      閻魔殿地獄の釜のたぎすぎぞ

      閻魔さえ道服冠ぬぐ暑さ

      閻魔殿もクーラーいれる暑さかな

                     (15・8・8)

 

1                    諸事有用 

 

    ☆アイスクリーム頭痛の直し方・・熱いものを飲む。

                               (16日のテレビより)

   ☆顔の汗・・両腕の付け根を帯で縛る。京の舞妓さんは

         帯を高く締めている。

    ☆浮き輪の空気・・空気入れがないときはストローで

             入れる。 

    ☆口内炎・・蜂蜜をぬる

    ☆傘の布が雨を弾かなくなった・・ドライアーで温風を

                    かけると直る。 

    ☆唾液で認知症が分かる。

      ☆車のナンバープレートの色・・白ー家庭用の車

                     黄ー軽自動車

                     緑ー事業用バス

                     黒ー軽自動車 

    ☆「人を動かすのは、事実そのものではない。事実について

      の情報、情報をめぐるオピニオンである」

             (朝日 ?)

    ☆占領終結・1952年4月28日。占領期間は6年8ヵ月。

     長い占領だった。

    ☆今年2015年は昭和90年である。昭和64年(1989年)に

     昭和は平成となったが、気持のどっかに昭和は続いてる。

    ☆現在、日系米国人は約130万人、中国系は約400万人、

     韓国系は約170万人。日系は意外と少ない。

    ☆アメリカの65才以上の人口は全体のおよそ14%。

     日本は25%。世界にさきがけ老齢国家。

    

    ☆美貌格差・・アメリカの経営者にはハンサムが多く、

           日本は変な顔が多いと、「経済気象台」

    ☆樹語・・木はたえず語りかけている。

    ☆人には「いただく年期」と「かえす年期」がある。

     50代半ばから60才にかけてなにか心境がかわった。

       藤原新也 (朝日 15・8・11) 

    ☆健康法・・毎日酢を匙一杯。 

    ☆釣書・・・経歴を書く履歴書。

  

        ☆破礼句(ばれく)・・意味深な川柳

              「門口で医者と親子が待っている」

    ☆「やる気のある奴は去れ。暑苦しい!」激励の言葉。

    ☆アリは力持ち。自重の50倍ほどのものを運ぶのもいる。

     体重人間は60キロの人間は3万トンとなるが、実際人間

     は重量挙げの選手でも300キロに届かない。蟻は怪力無双

    ☆パリの蚤の市・・蚤がわくような古物を売ることから。

             19世紀末より。

    ☆閻魔大王・・The great king of the Buddist Hades.

                               Hades(ハーデス)は冥府の王のこと。

     閻魔帳・・Black Book

       

         ☆2015年8月1日(土)より7日(金)は東京では連日35度以上。

    明治からの観測史上初めて。地獄の釜の蓋が壊れたような暑さ。

   ☆ほとんどの哺乳類の首の骨の数は七つ。首の短い象も、鼠も同

    じ。われら同じ先祖の親類同士。

   ☆百姓・・もともと「姓を有する人」する。

         ☆鯛・・・古代ローマでは最高の魚。イギリスは下魚。

     ☆花火・・江戸時代、鎮魂のためのもの。

     ☆山芋は一度凍らせてると痒くならない。また味が良くなる。            ☆電気ブラン・・むかし幾度か飲んだ文明開化の香りのする洋酒。

           ブランデー,ワイン,ジン,キュウラソーの合

           成酒。 

    ☆十分・・数,物質的。

     充分・・精神的。

    ☆辛子明太子にごま油をかけると美味となる。

          ☆32億回・・・人間が生きているとき心臓が鼓動する平均的な

            回数。 

          

 

                   

1         歴史

 

    歴史は「現代と過去との尽きることを知らぬ対話」である。

                              E.H.カー 「歴史とは何か」

 

1         原田直人 監督

        「日本のいちばん長い日」

      

   「『国を残すために軍を滅ぼした』という姿勢を今後も

     継承してもらいたい」

                                   朝日「天声人語」(15・8・1?) 

 

 

 

 

1        道を聞く

 

     知らぬ街仏の道を説く人が

             飲み屋の道を教えてくれた  

                (徳光さんのTVで?)

    

1       ものの味と人情     

 

     「ものの味わいの判る人は人情も判るのではないかと思いやす」

        ある料亭の主人 

      素材よりも私を喜ばせようとした心づかい。料亭よりも厨房

      の見えるカウンターでいただくのが好き。幸福感に満たされ

      るから。

            朝日 「折々のことば」

                                  (15・8・18)

 

1                      灯火管制解除

 

    今日、8月20日は戦時中行われていた灯火管制が解除され

   た日で、それからもう70年経つ。

   戦時中は、空襲の標的にならないように電灯のランプに黒い布

   を巻き灯火が外に漏れないようにしていた。

   家族はその灯火の下に集いまり、新聞を読んだり本を読んだり

   繕い物をしたりと、物音はラジオの声だけが流れていた。

   8月15日の終戦の日、私は早々とその黒い布をはずした。明

   るい光りが部屋一杯にあふれ、なんか気持まで明るくなったよ

   うだった。

 

     しかしその瞬間、玄関を激しく叩き怒鳴ってる声がした。隣家

   の主人で、隣組の組長をしていた人が怒鳴っていた。扉を開け

   ると日頃温厚な人が血相を変えて「戦争はまだ終わってない」 

     と怒鳴っていた。あわててまたカバーを掛けたが、父親がまだ

   仕事から帰ってない時で、親父がいたら大変なことになってい

         ただろうと思った。なにせ親父は戦争は負けるといっていたほ

         どだから、いなくてほっとしたことをいまも覚えている。

 

     やがて灯火管制が解除され部屋一杯に光りがあふれ、人々の気

   持ちもなんか明るくなった。

    その隣家には私より年上の多分17・8才の綺麗な姉妹がいたが、

        戦争が終わって間もなく、妹さんが軽やかにスカーをひるがえ

        して歩いているのを見て、その白い脚がまぶしく新鮮だったが、

        ああ戦争が終わったんだと実感したことを思いだす。

   その後、その家族は東京に帰っていったが、今も鮮明にあのス

   カート姿が目に浮かぶ。戦争が終わったことを実感した13才の

         想い出である。

 

 

1       灯火管制が解除される  

      

     「平和は明るい、まぶしいなと思ったものだ」 

               早乙女勝元

    灯火管制が始まって3年8ヶ月、終戦の玉音放送より5日目。

     

        ビル街の明るくなった写真を見て。

       「ともかくも平和めでたし秋灯」 無声

           (朝日新聞 ?)

          

1      阿川宏之さん大往生 94才

      長女のエッセイスト、作家の阿川佐和子さん  

     

    「死の前日、ローストビーフを平らげ、立派な大往生と思って

    ます」

    90才で書く仕事を止め、2012年入院。

   「病室ではビール,日本酒を少々(大変に融通の効く病院であ

    ります),娘が持ち込んだ好物の鰻などを食べていた。

   『うまいものが食いたい』という意欲を捨てなかったのは,い

    かにも父らしく,立派な大往生と思ってます」

          (朝日 15・8・8)

      ・・・・・・・

     まさに大往生,ビフテキと鰻,私もそれに一杯欲しい。  

           (15・8・20)

 

 1       言葉・物いろいろ

 

   ☆黒糖・・沖縄の砂糖黍でつくられ,甘味,苦味など色々な味わい

        があり,疲れ直しに良い。ウチナンシュの長生きの秘訣。

   ☆賽銭の賽・・報いるの意。神から福をさずかりそのお礼とする。

   ☆鼠が塩を引く・・きわめて少量ずつでも積もって大量になること。

   ☆中国のテレビドラマ・・「俺のじいさんは9歳の時日本兵に殺

               された」。さすがこれには中国でも

               批判殺到。9才で殺されたじいさん

               にどうして孫がいるんだと。

   

        ☆勝虫・・トンボは前にしか進まないので「勝虫」といった。

       武将達は好んでこの文様を「勝虫文様」として好んだ。

       猪もまっすぐ進むが,どうも猪突猛進などと言われる。 

   ☆わさびの辛さにはコーラがよい。コーラの糖分が辛さを和らげる。

   ☆「一人歩き」・・埼玉の富士見市では認知症の人の徘徊をこう

            呼ぶことにした。 

   ☆メロンパンにアイスクリームをつけて食べると美味しい。TV。

   ☆「ソファー腰痛」・・柔らかなソファーで腰を痛める病気。 

   ☆おじや・・雑炊のこと。「じゃ」は煮える音。

       ☆頭の天辺のはげ・・これは空気穴のようなもので頭が冴える。

       ☆羽蟻・・雄は交尾の後死に絶えるが,めすは10年~20年女王

       として生きる。

 

      ☆洋食・・食べ終わった時のナプキンは綺麗にたたまない。たた

       むのを忘れたというようにちょっと崩して置く。 

  ☆コラ!・・怒ったときの感動詞の「コラ」は,「コレ」から来

        たもので,もともと自分の縄張りを示すもので,コ

        レーコリャーコラとなったものとか。

  ☆レモンの切り方・・レモン絞り器を使わず,まずレモンを俎板

            の上で手で押して転がす,すると皮と果肉

            の間に隙間ができて苦味が出ないようにな

            るそしてそれを縦に切るとよい。 

    

 

                     

 

1       夏の句

      

       父となり積乱雲と飲む麦酒

             (糸満市)吉田八太

 

       熊蝉が鳴く故郷の遠きかな

            (川越市)橋本 峯

                          (朝日俳壇 15・8・6) 

 

1      「社会詠」 

 

    “「自然詠」に対して「社会詠」が急に増えていませんか・・”。

     朝日俳壇の選者,金子,佐々木両氏の対談。(朝日 15・8・6)

 

         兵隊に取られたという誰れひとり

                 取ったとはいわぬ戦後なりきに」

             桜田 稔

            

              また無季の句も多い。季語は身の内に眠ると。

           石牟礼道子                               

           (15・8・21)    

 

1     兎も片耳垂るる大暑かな      芥川龍之介

       雲の峰つばめ声なくひるがえる   土師 清二 

      

                 荒滝や満山の若葉皆震う      夏目 漱石

       日ざかりに蝶のふれ合う音すなり  清清

 

 

                

 

 

                            一寸いい話  42 

       

        (15・8・27~16・1・12)

 

  

 

 

1     何事もなかりしごとき日盛りなり   草田男

        悉く遠し一油蝉鳴きやめば        波郷 

    

       さんらんと蜥蜴一匹走るなり        政二郎

       大いなるものがすぎゆく野分かな      虚子 

       

 

 

1      味噌汁椀がテーブルの上を動く

 

      確か5歳ぐらいの頃,八戸から三年ぶりに山形に帰ることに

            なった。その朝,近所の人が差し入れてくれた朝ご飯を父母

            と妹と食べていると,味噌汁椀が座卓の上をススとすべった

            ことを鮮明に覚えている。朝日の差す部屋での不思議な光景

            であった。

    八戸を去るにあたってのなにかの知らせかと不思議な思いで

    見ていた記憶がある。

    しかしその現象について最近のテレビでいとも科学的に解説

    していた。それは椀の高台の中の空気が味噌汁の熱で膨張し

    おまけに少し濡れているテーブルの上を空気圧で移動するた

    めらしい。

    80年ぶりに謎が解けたのだが,なにかすきりしない。やは

    りそれは遠く去り行く明るい朝の不思議な光景と思ってお

            きたい。

         科学は時に夢を叶えてくれるが,

         時には夢を壊す。    

          (15・8・27)

 

1      中国の一人っ子政策

 

   中国の一人っ子政策のため現在の男女比は,女性100に対して

   男性117の割合である。どうしても男の子という思いが強いた

   め男が多くなる。その結果2020年には約3000万人の男性過剰

   となる。その結果のための社会的影響が危惧されている。          

 

 

1       捨てるものの判断

 

   時間が経つほど余計な物がふえる。新聞だったかに書いてある

   捨てる捨てないの判断基準の目安。

      パット見てエピソードが語れるかどうか。        

        思い出す・・・思いでボックス 

        迷う・・・・・保留ボックス

        思い出さない・捨てる

         

1             日本ではなぜ緑を青というか

 

   古代の日本では色の具体的な名は,「赤」「青」「白」「黒」

   の4色で,たとえば「青」の範囲は「緑」「紫」さらに「灰」

   色も含んでいた。まあ,その古代の名残らしい。

 

1             地球の樹木は3兆本 

 

    この数は従来推定の約8倍。世界人口一人当たりでおよそ

    422本。エール大の國際チームが人工衛星とスーパーコンピ

    ュウターで調査したもの。

    しかし,毎年150億本が伐採されている。

                         (9月3日の新聞)

 

1               「二重内陸国」

                       (Double Landlocked Country)

 

    国境を二つ越えないと海に出られない国。世界に二つ。

      ウズベキスタンとリヒテンシュタイン公国。 

      前者は中央アジア,後者はヨーロッパ。 

            ちなみに,内陸国は世界に48ヵ国。    

 

1        経済的徴兵制 

 

    貧しい高校生に学費を提供し,隊員になると返還免除となる

    制度。テレビで若い女性が言っていた言葉。

 

1         飛行機は航空機の一部 

 

    航空機には飛行機の他,ヘリコプター,飛行船,グライダーも

    含まれる。

    飛行機はエンジンがあって,固定された翼を使って飛ぶ航空機。 

                                  (15・9・6)

 

 1                                     鳩時計

   

   時間になるとポッポ ポッポと鳴く愛嬌のある鳩時計は,実は

   郭公の鳴き声。しかし郭公は閑古鳥とも言うが,閑古とは語呂

   が悪いので鳩にしてるとか。

 

1                     地球上の生物 

  

    その数は約174万種。そのうち絶滅危惧種は2万77784種。

   危惧種の中で哺乳類などの脊椎動物は7,713種。

   人間はやがて100億となるが,その後は絶滅種とならない

   とも限らない。

 

 

1                        人間の長命者 

 

    全国の100才以上の高齢者は15日時点(2015・9)で昨年の

    同時期より2748人多い6万1568人。初めて6万人を超える。

    女性が全体の87.3%。島根県が一番多く9.067人,次は鹿

    児島県で8.000人となっている。国内最高齢は115才の女性

    で,男性の最高齢は112才。

       (朝日)

 

1                              猫も長命

  

    2014年,国内で飼育されている猫は約1千万匹。そのうち

    18才以上は約36万匹。人間の88才以上に相当する。その数

    は11年の約16倍,17年には約44万匹となる。

    猫も人間とともに長命となる。家の猫は14才と10才,まだ

    元気で,飼い主83才と長命をきそってる。(新聞記事)

    ところで,長寿猫も雌が多いのだろうか?

     

      ところで猫はその一生の70%は寐ている。10才の猫は3年

      しか起きていないことになる。どうしてそんなに寐るのか。

    いや眠れるのか,うらやましい。

 

1                      コックピット

 

   飛行機の機長室だが,元は雄鶏(コック)同士が戦う場(ピット)

   すなわち闘鶏場をさした。狭い場所で忙しそうに働くパイロット

   の姿が闘鶏を思わせたのが由来という。

     (朝日・「しつもんドラエモン」) 

      

1                         蜘蛛の糸

 

    同じ太さの鋼鉄の線の4倍の強さ。タンパク質でできている。 

      

1                                  高行健 (ガオシンシェン)       

 

    1940年江西省生まれ,2000年にノーベル文学賞。

   1989年フランス国籍。著作「霊山」,「ある男の聖書」,

   「逃亡」など。以下朝日新聞 (15・9・21)

   

      『逃亡から得た自由』

    「逃亡とは自分で自分を救うこと。消極的な逃避ではなく,

    むしろ積極的な行為だと思います。フランス移籍後,私は

    何を書こうが,何をしようが自由になりました」

      

   「次に『市場からの逃亡』。市場を無視するあるいは市場の

    のために書かないということです。流行は芸術家には意味

    がないのです」

      

1                     中国人のノーベル賞     

 

    そろそろノーベル賞発表の時期となる。

    アジアでは日本人だけが物理学賞などの自然科学賞を貰って

    いるわけではない。中国系のノーベル賞受賞者は計11名で,

    そのうち8名が物理・化学賞を受賞している。

    ただ中国籍は4人で,後はアメリカ国籍6名,フランス国籍

    1名となっている。文学賞2名,平和賞1名,後は物理学賞

     6名,化学賞2名である。冠たるノベール賞輩出国である。

                                  (15・9・30記)   

 

1                             アジア人の特徴 

 

     ロシアのブリアード人はアジア人そのもの。

     寒いロシアにいるそのブリアード人の顔の

     特徴とその原因。

     顔の凹凸が少ない・・なるべく太陽に当たるため。

     体毛が少ない・・・・体に水分が付かないため。

     眼が一重・・・・・・寒さから目を守る。

                  ・・・・・・・

     われらアジア人の顔にはこんな原因があったとは。 

         (テレビより 15・10・2)

 

1                袴は左足から履く 

 

     日本の伝統的所作に左足が多い。武士は斬りかかられた時

     に反撃がしやすいように左足を起点とする。逆に武士が死

     地に赴くときは右から動く。

     袴は,行灯型はインド起源,ズボン型は北方騎馬民族が起源

     で,西に伝わったものがズボンとなり,東に伝わったもの

             が袴である。

          

1                             名月

 

       秋,皎皎と月冴える。

           以下朝日俳壇より(15・9・28)

  

      月光が座る木椅子を一つ置く

             (東京都)長谷川瞳

        (裏庭の椅子に月光がポツンと座ってる)

 

      漁火の瞬く沖へ月の道

             (大阪市)行者婉  

        (昔見た海上はるかな月光の道)

         

    

        「逸題」

          井伏 鱒二

 

      今宵は仲秋名月

      初恋を偲ぶ夜

      われら万障くりあわせ

      よしの屋で独り酒をのむ

 

      春さん蛸のぶっ切りをくれえ

      それも塩でくれい

      酒はあついのがよい

      それから枝豆を一皿

 

      ああ 蛸のぶっ切りは臍みたいだ

      われらまず腰かけに坐りなおし

      静かに酒をつぐ

      枝豆から湯気が立つ

 

      今宵は仲秋名月

      初恋を偲ぶ夜

      われら万障くりあわせ

      よしの屋で酒をのむ

 

       ・・・・・・

      われらとは初恋の人の俤か,

      それとも道連れの月光か。

          (15・10・5)

 

1                        賞味と消費 

 

    商品に賞味期限とか消費期限と書かれているが・・・。

    賞味期限とは,菓子,缶詰,ハムなど保存がきく食品に

    表示され,いわばおいしさの期限であり,一方,消費期

    限とは,弁当や生菓子など傷みやすい食品に表示され,

    食べても安全な期限をさしている。

                                          (15・10・20 )

 

1                  にほんはし     

 

    日本橋や万世橋の橋は,いずれもにほんはし,まんせいはし

   ・・と橋の発音は濁らない。それは川の水はいつもきれいな

   ようにとの願い込めたためとのこと。

   しかし,今も川は濁り,日本橋は高架線の下で青空も望めな

   いままだ。

 

1                     明治維新        

 

    明治維新は,一方で王政復古を伴った保守的な階層維持と

    後発国という国家主導の下の近代化を図った改革であった。

                               (朝日 15・9・27)

 

        ・・・・・・

     かって私が住んでいたモロッコなど多くの中東の国は,

         王政あるいは独裁制の下での近代化を図っていたが,イス

   ラム教という強い桎梏の下では,近代化は容易ではない。

   明治維新後、日本は国家神道を建前としたが,仏教やキリス

         ト教も許されていたことは,近代化を促す一つの要因であっ

         たのだろう。

                                                  (15・11・1)

 

 

   

                  膝の怪我や腹痛などで長き不在

         (15・11・21) 

 

 

 

 

1                         温暖化

  

       2015年現在世界に約7億人の貧困層。適切な温暖化対策をとらな

         いと,2030年までに1日1.9ドル以下で暮らす貧困層が新たに1億

         人以上増えると試算される。特にサハラ以南とインドなど南アジア。                                                       

             (世銀)

 

1                     酒 

 

    「酒をやめたら・・・健康になるかもしれない。・・・

    しかし,それは,もうひとつの健康を損なってしまうのだと

    思わないわけにはいかない」 山口 瞳

    「適度な酔いがいい。一升瓶を三日で空けるのが理想です」 

           立川談四郎

           (朝日・「折々の言葉」15・11・15)

     ・・・・・・・・・・

     我もまた約3日に一本。酒を運んでくる酒屋に飲みすぎで

     はと注意された。(15・11・21)

 

1                            蝶々夫人 

 

     なぜ死を選んだか,ただ裏切られて無念のためと思っていたが

     オペラの解説でその死が名誉のためと知る。武士の娘の覚悟。

 

     「名誉のために生きることかなわざるときは,

      名誉のために死なん」

 

1                         言葉が短歌

    

     「本日も東日本のご利用まことにありがとうございました」

        (朝日歌壇「短歌時評」・15・11・19 伊舎堂仁)                  

 

             この句は正岡子規の母親が言った言葉がそのまま俳句だと

     いった子規の「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」を思わせた

     が,以下選者評。

     「『東日本』に付く語が欠落したため,日本そのものが

      消費財であるように読める。この一首に誘われる苦い

      笑いこそ,今日の日本が抱える不全感を表している」 

       ・・・・・

    日本という国が十分に機能,活動していないという不全感。 

 

 

1                      マナー

 

   「行儀作法,エチケットだけでなく,『個人のやり方,流儀,作法』

    という意味がある。自分の魅力を引き立てるマナー」。

            日野原重明 (朝日Be。15・11・14)

      ・・・・・・

    きちんとしたマナーを守る人は,なんとも魅力的で奥ゆかしく

    見える。

           (15・11・21)

 

1                              勝敗は平時に

 

     勝敗は95%は平時に決まる。ハイテク時代は戦う前にあらゆる情報

   を徹底してしらべる。宇宙やサイバー空間を舞台とする現代ではの

   こと。朝日 ?

 

1  霙降る一戸、二戸越えれば三戸晴れて

      八戸に海猫(ごめ)

 

   岩手県の産地からながれくだる馬淵川にそって一戸、二戸、三戸が

   あり、河口に八戸がある。

   小学校前、八戸に住んでいたのでこの川の思い出がある。

 

1      「人生下り坂の時にこそ見える風景がある。上りのつらさを知ればこ                                        

     そ、下りの極楽」    朝日 「折々のことば」15・12・30         

 

1                         柊

 

   鬼の目を刺す鋭い棘があるので、正月の飾りとなる。しかし棘が

   あるのは若いうちで、年輪を重ねて古木となると棘は自然に消え

   るとのこと。

   人間はそうはならようだ。電車で老人に席を譲ろうとした少年に

   に余計のことをと暴言を吐いた人のように。いらないならそう穏

         やかに断ればよいのに、年をとっても棘だらけの人間。残念なが

         ら結構いるものだ。 

 

 

1                あかあかと段丘に冬の夕焼す    土田 耕平

        庭の木が腕組みをして冬ごもり   辰野 隆

                  玉のごとき小春日和を授かりし       松本 たかし

        行年に見残す夢もなかりけり      永井 荷風

 

 

1      アメリカは中国語で美国

 

    19世紀にヨーロッパ各国が中国に侵略したが、アメリカ人は

    明るく親しみやすいので「美国」とされた。

    日本ではアメリカのことを「米国」と書くが、それはアメリカ

    という発音を「メリケン」と聞き取り「米利堅」と表記し、さ

    らにそれが「米国」となったらしい。 

      今、日本はアメリカのコメの一定量を買わされ、中国は「美国」 

     としばしば対立。そろそろ名前を変える時が来たようだ?

            (15・1・12)

 

1               時計屋の時計春の夜どれがほんと            万太郎       

                  電柱が今立ち春の雲集う                        三鬼

                  何もかも一と間で足りて春炬燵               風生